那覇交通

2004/2/19設置 トップバス>現在地 / 沖縄のバス運賃

名前の通り那覇市を中心に路線を広げる事業者で、均一運賃前払いとなるなど扱いが異なる那覇市内線は同社が独占的に運行しています。このため車輛も市内線用が2扉、郊外線用がトップドアとなるなど、仕様が異なります。純粋な路線車はほぼ全ていすゞ、貸切車を中心に日野も見られます。

1978年7月30日の左側通行化に伴い導入された車(所謂730車)まではデザインこそ異なれど銀色地に青帯を基本とした塗装をしており、「銀バス」の愛称で大半の車のデザインが変わった現在も親しまれています。

市内線の利用は堅調ながらも全体として経営は厳しく、02年6月20日に会社更生法を適用したのは記憶に新しい所。体質改善のために沖縄市まで延びていた路線は廃止、併せて市内の中部営業所も廃止という大鉈が振るわれている最中です。

那覇交通ホームページ http://www.nahakotu.co.jp/

730車いすゞBU04

他社の730車と比べ残存数が多く、更に特徴的な旧塗装が多く残るとあってとりわけ注目されるBU04。


登録番号:(上)沖22か864(下)沖22か791
撮影:(上)三重城営業所(下)那覇バスターミナル、03/2/28

市内線用で前後扉です。前乗り後降りで使用され、側面方向幕スペースも前後に設けられていますが、何故か後側が使用されています(因みに前側は車内側を窓枠と面一になるように板で塞いでいるだけで、方向幕機器も方向幕が入るスペースもありません)。とは言え前面共々当時としては画期的な大型幕であることは特筆出来ます。

登録番号:沖22か1529
撮影:旭橋、03/2/28

市内線用には一部側面前部の方向幕設置スペースが無いものがあります。


登録番号:(上)沖22か1199(下)沖22か1201
撮影:(上)県庁前バス停(下)那覇バスターミナル、03/2/28

郊外線用でトップドアです。側面方向幕は使用しているものといないものがあります。側面幕の使用の有無に関らず窓下の方向板は掲示されています。後部は方向幕を設けない大窓となっている車が多くなっています。

登録番号:沖22か760
撮影:普天間バス停附近、03/2/26

郊外線の極一部に異なる塗装のものがあります。旧観光カラーだそうです。後ろからの写真しか撮れず残念。

撮影:県庁前附近、03/2/28

車内は市内線・郊外線共々ハイバックシートが並んでいます。豪華仕様ですが落書きが多い・・・。

登録番号:沖22か841
撮影:三重城営業所、03/2/28

市内線の現行塗装への塗替車です。なかなか派手。社紋までカラー化されています。


登録番号:(上)沖22か1256(下)沖22か1186
撮影:那覇バスターミナル、(上)03/2/28(下)2/26

郊外線の現行塗装への塗替車です。こちらも派手。

市内線と郊外線では運賃支払方法が異なるので、塗装が異なれば乗車前にその区別が付くので好ましいと言えましょう。



市内線用車

形式:いすゞP-LV314L
登録番号:沖縄22き133
撮影:国際通り、03/2/28

自社発注車です。中古車が短尺が多いのに比べ自社発注は長めの尺が多くなっています。同年代でN尺もいます。中4枚折戸の採用は市内線の利用の多さと(当時の)那覇交通のやる気を物語っているのかも知れません。

しかし、BU04で大きかった側面幕が小型に退化しているのはどうかと・・・。

形式:いすゞP-LV314L
登録番号:沖縄22き51
撮影:県庁前、03/2/28

上の同期です。一部の車両はこのように行先表示器がLEDに改造され、側面行先表示は大型化しています。

形式:いすゞP-LT312J
登録番号:沖縄200か122
撮影:県庁前、03/2/28

国際興業の中古です。そう言えば後乗り前降りの車が第二の人生で前乗り後降りになるとは珍しいかも。お陰で側面方向幕が利用者には見辛いですが。

形式:いすゞP-LV314L
登録番号:沖縄200か134
撮影:首里城公園入口、03/2/28

小田急バスの中古で、富士重車体なので最初に見た時は少々違和感が・・・。側面幕は廃車となったBU04のものを付け替えて大型化を図ったそうです。

形式:いすゞP-LV314K
登録番号:沖縄200か221
撮影:泊港入口、03/2/28

川崎鶴見臨港バスの中古で、最近の沖縄で流行(ぉぃ)の簡易塗装変更車です。地色が違っても赤帯が無くなっただけで臨港の旧塗装の雰囲気がプンプン。



郊外線用車


形式:いすゞP-LV314L
登録番号:(上)沖縄22き40(下)沖縄22き45
撮影:(上)県庁前(下)那覇バスターミナル、03/2/28

郊外線車両はBU04と比べると逆T字窓と高級仕様になりました。とは言っても横桟が中央に来る仕様ではかなり安っぽく見えますが・・・。

郊外線は他社に合わせて(?)側面方向幕は設置せず、方向板のみの掲示です。後部幕は引き続き設置され、きちんと使用されています。


形式:いすゞP-LV314L
登録番号:(上)沖縄22き117(下)沖縄22き11*
撮影:県庁前、03/2/28

P代後期はヒドンピラー・ブルーベントガラスとなり更に高級感を釀出しています。

形式:いすゞU-LV314L
登録番号:沖縄22き446
撮影:県庁前、03/2/28

前面窓が拡大され、方向幕が窓内に入った珍しい形態のキュービックです。そもそもはKC-代頃の標準仕様になる予定だったらしいのですが・・・。市内線用にも同様の顔の車がいます。自社発注の路線車としては最新の部類。


形式:いすゞP-LV314L
登録番号:沖縄200か151
撮影:那覇バスターミナル前、03/2/28

東武の中古です。後扉は例によって封鎖して運用。後部に小型のものが設置されている側面幕は当たり前のように非使用。他社の場合は中(後)扉部分のステップを埋めて座席を設置するんですが、この車がどうだったか確認出来ませんでした。


形式:いすゞK-CJA520
登録番号:(上)沖22か1819(下)?
撮影:県庁前、03/2/28

沖縄名物バケルトン。いすゞなのに日野の顔を付けちゃって。貸切車からの格下げです。郊外線には貸切落としが多数存在しますが、この手の車は座席のリクライニング機構がそのまま生きているもの、殺されているもの、馬鹿になっているものと様々です。尚、前面方向幕は窓内に大型のものが設置されています。

一部の車両は下の写真のような111番高速バス用に専用塗装を纏っていますが、流石に今では高速に入ることは少ないようです。

形式:いすゞP-LV219Q
登録番号:沖縄22き594
撮影:那覇バスターミナル、03/2/28

一時期の川重車体の特徴であった縦2灯ずつの4灯前照灯を装備した一世代前の貸切車。同様に格下げされて高級路線車として活躍。

形式:日野P-HT235BA
登録番号:沖縄22き230
撮影:県庁前、03/2/28

純粋な路線車としては(多分)唯一の日野車。「純粋な」とは言っても兼用目的でしょうけど・・・。いすゞ車とは逆にT字窓で、窓桟が細かいのが特徴。



貸切車

貸切事業は基幹事業とあって路線車に比べると積極的に新車が投入されています。といってもここで御紹介するのはそうではない車ですが・・・。

形式:いすゞP-LV219Q
登録番号:沖22か2103
撮影:那覇空港国内線ビル、03/2/26

同僚で格下げされているものがある中で、スイング扉装備・側面第1窓サンダーカットと高級仕様のためか貸切登録のまま現在まで使用されています。とは言っても大型方向幕を前面に取り付け、路線使用にも対応。

形式:日野P-RU608BB
登録番号:沖縄200か255
撮影:旭橋、03/2/27

これはちょっと・・・。東京近鉄観光バス(現クリスタル観光バス)そのまんまの塗装で使われています。他に読売観光を全く塗り替えてないものも目撃しました。

形式:日野P-RU608BB
登録番号:沖22か2077
撮影:那覇バスターミナル、03/2/28

ちゃんと自社発注車もいます。



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