東京空港交通

2002/4/6設置 トップバス>現在地

「リムジンバス」と呼ばれ、関東各地と羽田、成田空港を結ぶ路線を運行する東京空港交通。他のサイトでは殆ど扱われていないランプバスを中心にご紹介します。

東京空港交通ホームページ http://www.limousinebus.co.jp

ランプバス

羽田、成田とも、東京空港交通がランプバス業務を行っています。車両は全国でもここだけの特注の幅広長尺車と、他事業者からの中古車、公道も走れるナンバー取得車があります。いずれも空港構内登録の橙色のナンバープレートを付けています。いずれも3扉ですが、中・後扉の様式は様々です。ここでは羽田の車をご紹介します。

羽田ではターミナルのバスロビーがバック駐車となるため、後部にLED表示器(赤一色)を搭載し、連絡する飛行機の行先を表示します。

車体には「ドアに注意」と「優先座席」のステッカーが貼付されていますが、どちらも何故かJR東日本と同じ物です。


形式:三菱MP118N改
社番:(上)792、(下)727
羽田構内登録番号:(上)RJTT TATS5400、(下)同5351
撮影:羽田空港西旅客ターミナルビル北端、02/9/15

幅広ランプバスの最古参です。構内専用なので排ガス規制もお構いなしにこのような古い車も使われています。全長約13m、全幅約3mです。扉は全てスイングドア、中扉の両開きスイング扉という構造はバスに限らず珍しいでしょう。

駆動機構の絡む後軸の延長は難しいのか、後輪が一般車の幅のままで車体から引っ込んでいるのが特徴。その関係なのか、後輪のホイールキャップも前輪同様の中央が出っ張る形状のものを使用しています。これら後輪の仕様は車両の代によらず同一です。

尚、幅広ランプバスは全車三菱です。


形式:三菱MP218P改
社番:(上)794、(下)705
羽田構内登録番号:(上)RJTT TATS5431、(下)同5463
撮影:(上)羽田空港西旅客ターミナルビル北端、
   (下)整備場構内、02/9/15

現在の主力車種です。こちらは全ての扉が折戸です。

幅広ランプバスは、一般モデルならば1枚物となる後部ガラスが横幅の関係から2分割となっています。また、窓は濃いブルーベントガラスとなっているのも特徴。



形式:三菱KL-MP33JP改
社番:(上)753、(中・下)756
羽田構内登録番号:(上)RJTT TATS4101、(中・下)同4104
撮影:(上)羽田空港西旅客ターミナルビル北端、
   (中・下)整備場構内、02/9/15

最新型です。中・後扉が引戸になっています。中扉の両開き引戸は他には京急の一部路線車くらいでしか見られないでしょう。

また、今までの代は観光車ベースの車体でしたが、こちらは路線車ベースです。このため前面の行灯が標準装備ではありませんが、これをわざわざ取り付けて「Limousine」と表記しています。あまり意味のある代物とは思えませんが。窓はサッシ式とやや安っぽくなっています。

下は正面から車内を撮影したものです。両側にそれぞれ2列座席を配置しても尚通路の幅がかなり取れることが分かります。



形式:日野U-HU2MPAA
登録番号:品川22か4399
社番:834
羽田構内登録番号:RJTT TATS1789
撮影:(上)(下)新整備場駅前、(中)新整備場、02/9/15

公道兼用車です。公道兼用車は全車日野で、車種はこのU-代と次期のKC-代のみで仕様は両者ほぼ同一です。

ヒドンピラーの全面固定窓、引戸となる中後扉の下部大型窓が特徴。但し、後のKC-代では扉の下部窓は廃されています。後部の塗り分けが一般のリムジンバスと異なります。この塗り分けはランプバスの一部で見られますが、同じ車種でも一般塗装のものもあり、その区別が不明です。

車内は立席定員を確保するため、左側をロングシートとしています。


形式:いすゞP-LV314N
社番:860
羽田構内登録番号:RJTT LIMO5981
撮影:羽田空港西旅客ターミナル南端、02/9/15

元京王電鉄府中営業所の3扉車です。側面・後面の方向幕は撤去、前面方向幕に恒例の「Friendly Airport Limousine」の表示を入れています。扉脇の「出入口」表示のプレート、京王でそのような表記はないのですが、どこから持って来たのでしょうか?

下の写真は機会があれば差替えます(汗


形式:いすゞP-LV314Q
社番:863
羽田構内登録番号:RJTT LIMO5984
撮影:羽田空港西旅客ターミナル南端、02/9/15

元東京ベイシティ交通の3扉車です。元京王と同じく側面・後面の方向幕は撤去、前面方向幕に「Friendly Airport Limousine」の表示を入れています。こちらは扉脇の出入口表示は行灯式ではないので、撤去しています。窓回りが黒く塗装されているのは、ベイシティ時代の仕様です。

同じ京成系列であり、ほぼ全車が3扉であるベイシティの中古がランプバスに用いられる例は多く、羽田の後さらに別の空港に渡るものもあります。

下の写真は(以下略)


形式:(上)三菱ファイター
   (下)日野レンジャー
 (どなたか御教示下さいませ)
社番:(上)901、(下)903
羽田構内登録番号:(上)RJTT TATS5859、(下)同5289
撮影:羽田空港西旅客ターミナル北端、02/9/15

どう見てもトラックですが、リフトバスです。機内食運搬車と同様の構造で荷台が上下し、飛行機の客室に付けられる構造ですが、この荷台を客室としたものです。

飛行機に付ける時は客室が上がり、キャビン上部の渡し板を介して乗り降りします。地上では客室後部のリフトで地面との高低差を移動します。

車体塗装は黄色や緑も入った派手なもので、トラック張りの外見と合わせ、とてもリムジンバスには見えませんが、側面の「Friendly Airport Limousine」の表記がそれを主張しています。

それにしても、車椅子マークが一般的なものとちょっと違って、ずんぐりむっくりしてます・・・。



路線車・貸切車

形式:日産ディーゼルKC-JA530RAN
登録番号:千葉200か 679
社番:02-80255JA
撮影:羽田空港西旅客ターミナル南端、02/9/15

一時期ベルギーのヨンケーレ社と共同で、フィリピンで製造を行った「ユーロツアー」です。価格の安さのため、東京空港交通では大量に導入されました。不均等な幅で細かく分けられた側窓が特徴です。

写真の車は日本航空の契約車「マジカルファンタジー」で、羽田とTDRの間を日航の旅客専用に運行します。関東では珍しい、窓までラッピングされた車両。前面社名行灯には「JAL STORY」との表記。

形式:日野P-RU638AA
登録番号:千葉200か 654
社番:383-9738RU
撮影:文化服装学院前、02/11/11

まだ生きてますかねぇ、これ。


形式:日産ディーゼルKL-RA552RBN
登録番号:千葉200か 869
社番:322-30342R5
撮影:角筈二丁目、03/4/1

逆輸入バスに続いての廉価攻勢は西工。他の車体だとけばけばしく見えるカラードバンパーが、これだとそつなく納まってるように見えます。窓が大きくていいですねぇ。



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