2002/6/3設置/11/05追加
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いくらなんでもブエノスアイレス市内で電車に乗ってばかりいたわけではありません・・・ので、市内を数箇所写真と共にご紹介します。
レコレータ墓地正門 ■拡大 | 墓地内の風景 ■拡大 |
猫がいっぱい ■拡大 |
「地球の歩き方」によると、この国では墓の場所によって階級が評価されるのだそうな。そして、その最高位として存在するのがこの墓地と言うことだそうです。そもそもこのレコレータRecoleta地区はブエノスアイレス屈指の高級住宅街で、東京で言うなら都心からの距離も勘案すると麻布あたりに相当するんでしょうか。そうするとこの墓地は青山霊園と言ったところでしょうか。
霊園は正面に立派な門があり、外周はきちっと塀で囲われています。ガイドツアーもあるらしいです。中はミニ一戸建てのような外観をした墓が並び、ビル街のミニチュアのような雰囲気です。見て回った所、墓の標準的な構造は、正面にガラス戸が嵌まり、内部には正面奥に祭壇、その下若しくは左に2段の棺安置場所、右側には地下への階段があり、広い墓なら普通の階段、狭い墓なら普段は網板で蓋をして床としてあります。地下も棺の安置場所となっています。狭くて急傾斜の階段を使って棺を運び込むのは難渋しそうな気がしますが・・・。
扉に髑髏の絵が・・・ ■拡大 |
しかし、直接目に見えるような状態で棺が並んでいる様は何とも言えない不思議な感じがしました。
ところでこの墓苑、猫が多いこと多いこと。親子でそりゃぁもう沢山。親猫は日本でその辺にいる大抵の猫同様警戒心が割と強く、招いても近寄っては来ず、こちらが近付くと逃げてしまいますが、子猫は好奇心旺盛な年頃なんでしょうか、手を出すと近付いて来ます。前脚を出してみたり、こっちの手を舐めてみたり。可愛くて可愛くて、もう堪らん。んなことずっとやってるもんだからB氏に呆れられてしまいました。
左の写真の墓所は、扉に髑髏の絵という一風変わった意匠なので撮影したものです。どうも馴染めない・・・
ところでこの、屈指の高級住宅街とされるレコレータですが、物乞いの多いことには閉口しました。しかもしつこいんですよこれが。無視しても数百メートル付き纏って来るし。金持ちの多い地域だから稼ぎが得やすいと踏んでいるんでしょうか。
7月9日通り 左側の公園のような部分が中央分離帯の位置になります ■拡大 |
Obelisco ■拡大 |
まずは7月9日通り(Avenida 9 de Julio)、これは世界一幅の広い道路だそうです。でも100mくらいでしょうか。大したことはありませんね(ぉぃ。とは言え名古屋のそれとは違いほぼ全幅を車線として使っているからこちらの方が上でしょうか。東京のR357も100m幅らしいけど拡幅用地をたっぷり取ったまま放置してる状態を含めてのことだし・・・。いずれにしろ、片側で一体となった約10車線というのは東京者には壮観です。
しかし、こういう道路の迫力を写真に収めるのはちょっと難しいですね。道路中央だとそれこそ車の洪水の真っ只中であるか、歩道にはなっているけど街路樹に遮られて見通しが利かないかのどちらかで、およそ撮影できないように思いました。でも地球の歩き方の写真は道路中央で撮ってるなぁ。そんなこと出来るところあったかな?(汗
因みに、7月9日とはこの国の独立記念日です。また、コリエンテス通りAvenida Corrientes(地下鉄B線が地下を通る道路)との交点にはオベリスコObeliscoが建っています。
7月9日通りからラバージェ通りを見る ■拡大 |
次にフロリダ通りCalle Floridaとラバージェ通りCalle Lavalle、この二つは互いに直交する道路でブエノスアイレスの中心商業地であり、どちらも約1kmの長さに亘り車は排除されています。道の両側には当然商店が軒を連ねているわけですが、道の中央にKiosco(キオスコ、キオスクです)が、ほぼ交差点ごとにあるという密度の高さも驚きます。写真は7月9日通りからラバージェ通りを撮影したものしかありませんが、通りとしての雰囲気はどちらも、またどこでも一緒です。
道路構造としてちょっと興味深いと思ったのが、排水溝が道路中央に切ってあり、中央が低くなるように傾斜を付けてあること。残念ながら写真の部分はそうではありませんが。なるほどこれなら建物に水が流れ込む虞も少なくなれば、道路と建物の間に段差ができる必然性も無くなって都合がよいわけですが、日本では歩行者専用に特化した道が少ないせいもあるのか、こういう形態はまず見ませんねぇ。
道路と言えば、この国の自動車用信号は青になる直前。赤と黄色が同時に点灯すると言う面白い動作をしました。僕みたいにアイドリングストップ運転が好きな人間にとっては有難い合図ですが、現地ではせっかちさんばかりでフライング発進に使われているようにしか見えませんでした。尚、ブエノスアイレスとウシュアイアでは見たこの方式ですが、イグアスでは見られず、日本と同様の信号でした。州毎に決めているのでしょうか?
プエルトマデーロ地区の旧・第3ドックに可動橋が架かっていました。新しいためか、歩行者専用で道路交通への貢献度が低いせいか、とにかく地図をいくつか見ても載っておらず、名前が判りません。現地でちゃんと控えて来るべきだった(死亡)。写真ではちょっと判り辛いですが、これは斜張橋です。斜めに立つ主塔から吊架ワイヤが互いに平行に延びているのがお分かり戴けるでしょうか。何とも奇抜なデザインですが、可動橋として船舶の有効航行幅を大きく確保するには、斜張橋を選択した以上片持ち式になるのは当然の帰結ではあります。可動方式は旋回式で、主塔直下の太い橋脚を軸に、両左右の橋脚の間のスパンが回転します。太い橋脚のすぐ右にも橋脚が見えますが、これは橋より奥に位置していて、回転位置で停止する際に先端を支持する為のものであると思います。動くところを見られなかったのは残念。尚、この近くにあるヒルトンホテル内にこの橋の模型が展示してあり、これも電気で動くようになっているのですが、電源は切られていました・・・。
可動橋の右側にいかついクレーンが見えます。ここは嘗てはドックの名の通りの役割を果たし、このクレーンが活躍していたものと思われますが、再開発により岸は遊歩道となり、周辺の建物も商業施設を中心とした性格として整備されています。そんな中で嘗ての姿のままのクレーンをモニュメントとして残しているのだと思いますが、所々錆びたぼろい物体ですので、いつ崩れるかとちょっと不安になってしまいます。折角なら補修をお願いしたいところです。
ついでに右は左写真とほぼ同じ位置から北側レティーロ方向を写した写真。こちらは再開発が進んで、高層ビルが立ち並んでいます。昔ながらのレンガ造りの建物が存置されてはいますが、ブエノスアイレスが最も先進的に見える光景ではないかと思います。・・・しかし、ラプラタ川の水はばっちい。どう見ても泥水ですよ・・・
可動橋 ■拡大 | ドック地区からレティーロ方向を望む ■拡大 |
アルゼンチンの3航空 ■拡大 |
ブエノスアイレスには国際線用であるエセイサEzeiza(EZE)と国内線用のアエロパルケ・ホルヘ・ニューベリー(?)Aeroparque Jorge Newbery(AEP)の2つの空港がありますが、後者について写真が幾つかありますので御紹介致します。
右の写真ですが、どれも角度が悪いですがアルゼンチンの代表的な3社の機体が一度に眺められたので撮影しました。スポットに付いているのが今回我々がウシュアイアへの往復に利用したラパ(Lapa)航空、左がアウストラルAustral、右でお尻を見せているのが最もメジャーですが機材がボロと評判のアルゼンチン航空Aerolineas Argentinas。機種が分かりません。要勉強(汗。
下の写真はランプバスを目当てに写したものです。ネオプラン製かな。両側に扉があったりとなかなかユニーク。これを運行している会社Manuel Tienda León(Leon)は市中心部から両空港へのリムジンバスも運行しており、その意味では東京空港交通と似た構図です。因みに今回はエセイサとの往復でリムジンバスは利用しましたが、ランプバスのお世話にはなっていません。
ランプバス ■拡大 | ランプバス ■拡大 |