イグアス滝
Las Cataratas del Iguazú(Iguazu)

2002/11/5設置 トップアルゼンチン紀行>現在地
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プエルトイグアス
Ciudad Puerto Iguazú(Iguazu)

プエルトイグアス市内 ■拡大

イグアス滝は、アルゼンチンとブラジルの国境に位置します。アルゼンチン側の滝最寄りの都市がプエルトイグアスPuerto Iguazú(Iguazu)です。「発展途上国」を絵に描いた様な雰囲気の町で、道路舗装は何故か悉く赤茶けています。「発展途上国」らしく?、勝手に道案内をしてチップを掠め取ろうとする輩がたむろしています。国境都市だけあり、市内にはブラジルのナンバーを付けた車を多く見ました。因みに、ブラジルの拠点都市はフォス・ド・イグアスFoz do Iguazuで、こちらは割と大きな都市らしいです。

El Practico S.R.L.乗車券

この地はブラジルの他、パラグアイとの国境も近い位置です。パラグアイは査証不要、ブラジルは必要となるので、滝を多角的に見ようと思うと査証の申請が必要となります。一方その必要のないパラグアイですが、附近に見るべき様なものは何も無く、更に治安も悪いので、入国スタンプを貰うためだけに一歩だけ足を踏み入れようかとも思いましたが、やめておきました。

市内から滝のある国立公園までは、コレクティーボを利用します。切符やバスには「El Practico S.R.L.」と書いてあり、そういう名前の事業者なのだと思いますが、車体後部には「Ciudad Pto. Iguazu(プエルトイグアス市)」との表記もあり、市営かと錯覚。El Practicoという長距離バス会社がありますが、これと同一企業なのかいまいち分かりません・・・。市内には、バス停という明示的な標識はありませんが、随所にある東屋風の建物がバス待合所の意味合いのようです。路線に種類は無いようで、市内を巡回してから国立公園に行く系統だけのようです。長距離バスが発着するバスターミナルも経由するので、分からなければここで待つのがいいかも知れません。前面窓向かって左下に、国立公園(滝)行であればCATARATAS、市内行であればPTO.IGUAZUと書かれた札を掲示しています。

運賃は市内−国立公園間が2ペソ。路線はその先、公園内のシェラトンホテルまで延びていますが、ここまで乗るともう50センターボ程度必要だったと記憶します。前乗り・降車はどこでも、という方式で、乗車時に運賃を払うと切符をくれます。これを降りるまで持っていないと、抜き打ちで検札が来た時に・・・という方式なのでしょう。

市街地は上述の通りちょっと荒廃した雰囲気ですが、公園が近付くにつれ、沿道には立派なホテルが並ぶのが見えるようになります。中間点にはT字路があり、西が市街地、東が公園、南がブエノスアイレス。車でブエノスアイレス方面から滝に来る場合はここで右折すれば、市街地を見ずに済みます。空港もここより公園側。要するに、プエルトイグアスは普通の観光客が立ち寄る場所ではないようです(汗。



Colectivo ■拡大 車内 ■拡大

国立公園

国立公園内地図 ■拡大

市内からコレクティーボに乗って約20分で公園入口に到着します。入口には料金所があり、ここで各人わざわざ一旦下車してブースに行き、入園料を支払ってまたバスに戻るという面倒臭い方式。ここは4ドルまたは同等程度のペソ・・・ドルで払っちゃったんでペソで幾らだったか忘却(汗。入園券をスキャンして載せようかと思いましたが・・・よく見たらウシュアイアのと一緒。まぁ同じ国立公園だからある意味当然か(ぉ。

バスに戻ると、ほんの百メートル走って人間の入口に到着。ここにゲートがあり、先ほど買った入園券で改札を受ける方式です。結局ここで改札するなら支払もここでいいじゃん・・・。

園内に入ると係員が数名おり、案内図の前でお勧めの巡回法を説明してくれます。英語もOK。有難や。しかしこの園内地図という代物は非頒布品で貰えないので、デジカメで撮影して行動。デジカメって便利ですねぇ(ぉ。

最初のエリアには、公園として見るべきものはなく、レストランや土産屋が幾つか並んでいます。また、博物館があり、公園全体のジオラマや、動植物の模型が陳列されています。しかし、説明文がスペイン語だけなので、学術語頻出では歯がたちません・・・。

更に進むと駅があり、列車に乗って移動することになります。かなり新しいもののようで、つい数年ほど前までは自動車で園内輸送をしていたようです。運賃は無料。時季により運行形態が違うのかも知れませんが、中間駅Cataratasを境に一列車ずつを両端の駅との間でシャトル輸送する方式で、従って端から端まで一気に移動しようとしても、中間駅での乗り換えが必須となります。しかし、一部区間は複線になり、更にその片方は中間駅をショートカットしているという、この運転形態からすると謎で無駄な配線です・・・。



園内鉄道Tren de la Selva配線略図 水色と黄緑色の区間でそれぞれシャトル輸送 灰色ホームは非使用
列車@Centro de la Visitantes ■拡大 列車@Centro de la Visitantes ■拡大
列車@Garganta del Diablo ■拡大 複線部分の軌道 ■拡大
シェラトンホテル ■拡大

さてそれでは中間駅Cataratas(滝)で下車して歩いてみましょう。滝の方向へ歩き始めると、程なくシェラトンホテルが見えます。この立地なら滝観光に申し分ありませんが、当然お値段も・・・。

ここから滝が見えるまでが少し距離があり、10〜20分程度歩きます。道中では突然アライグマ(?)が現れましたが、写真撮影失敗。

上の地図の黄色い道のエリアでは、川辺から滝の中腹程度の高さで、下流側から滝を眺めることになります。



地図上14の位置から悪魔の喉笛方向 ■拡大 15の位置から ■拡大
至る所で虹が見えます ■拡大 16 飛沫がかなり掛かります ■拡大
遊覧船上から ■拡大
「島」の19から ■拡大

地図上17からは船が出ています。橙色の遊歩道のある島への渡船(無料)と、滝に突っ込む豪快な遊覧船(有料、17ペソ)です。どちらも乗船中はライフジャケットを着用させられます。

遊覧船は10分程度の時間で、地図左右の滝に接近し、まず写真撮影などの為に少し離れた地点で停止した後、視界が全周真っ白になる状態の所まで突っ込みます。容赦なく濡れます。足元には水がたまります。従って、乗船前に大荷物は放置していくことになります。一応監視員はいますが。貴重品などは持ち込むことになりますが、ビニール袋が渡されるので、これでしっかり防護しないと大変なことになります。B氏は危うくパスポートが解読不能になるところでした。

一方、渡船で行く「島」は袋小路で、戻るには再びこの渡船を利用するしかありません。船着場から階段を上り、森の中を抜けると、右下のような形で滝が眺められます。「蛇に注意」って書いてあってちょっと気持ち悪かった(汗。



空色の遊歩道は滝の上、ほぼ崖に沿った形で付けられています。と言うことは下側から眺めると人工物が気になるという欠点でもあるのですが・・・「見る」ことと「見せる」ことのバランスは難しいですね(ぉ。

22から ■拡大24附近から ■拡大
悪魔の喉笛 26から ■拡大

さて再び列車に乗り、終点Garganta del Diablo(悪魔の喉笛)へ。駅から延々川の上に渡された歩道(地図上肌色の線)を通り、「悪魔の喉笛」と言われる場所へ。鉄道が開通するまでは、自動車から船に乗り継ぎ、途中の船着場から遊歩道という形だったようで、その頃の遊歩道の残骸が放置されているのが見えました。

悪魔の喉笛は、三方から水が流れ落ちている場所で、その壮大な光景から斯様な恐ろしい呼称が宛がわれました。吹割の滝の超豪華版(←喩え方が逆)。下を覗いても当然真っ白で一番下まで見えません。ここは滝の上なのですが、吹き上げる飛沫でずぶぬれになるほど豪快なものです。

因みに地図を見る限りでは、ブラジル側からではピンクの遊歩道を歩くことになり、この悪魔の喉笛を上から下から仔細に眺められるようですが、滝全体をじっくり眺めようとしたらアルゼンチン側の方がいいようです。下写真にチラッと写っている建造物は、ブラジル側のビジターセンター(?)です。滝の下とはエレベーターで通じているらしく、それらしき建屋も見えました。



悪魔の喉笛 ■拡大 悪魔の喉笛 ■拡大

ところで、この公園には様々な蝶が沢山見られますが、下の写真のように地面にたむろしたり、人間に纏わりついたりと、一風おかしなのばかり。右写真など、蝶が止まったのを見てから反対側の手でカメラ取り出して三回撮影したのに、全く逃げる様子なし。

地面にたむろする蝶 ■拡大 腕に止まったまま全然逃げない蝶 ■拡大

さて、地図の右上には緑色の細い遊歩道が描かれ、その先には「Sandero Macuro」なる場所が記載されていますが、実際にはこの道は存在しませんでした。よく分からん。

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