ウシュアイア(国立公園) Ushuaia

2002/11/5設置 トップアルゼンチン紀行>現在地
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フエゴ島国立公園
Parque Nacional Tierra del Fuego

この国立公園はウシュアイアの西約10km、チリとの国境地帯をエリアとして指定されたもので、高緯度地帯ならではの植生体系などを見ることが出来ます。交通は市街地から30分毎に運行される「Linea Regular」で約30分。運賃は、公園のどこまで乗車するかによりますが、片道5〜8ペソ程度。これと別に、公園ゲートで入園料5ペソを徴収されます。Linea Regularの切符は下左画像のようなもので、行先にチェックを入れて金額を書き込む方式です。大抵乗る時に回収されてしまうのですが、何故か手元に1枚残っていたので公開。市街からの道中では、何を採掘していたのか分かりませんが、鉱山の設備跡が赤茶けたまま放置されています。

因みに、後述する観光船が時化で翌日に繰り延べになってしまった関係で、この公園は半日ずつ2回に分けて行く羽目になってしまい、交通費・入園料ともに2回支払・・・無念。以下の写真で晴天なのが公園1日目、どんよりしているのが2日目です(ぉ。

Linea Regular乗車券 ■拡大国立公園入園券 ■表(左or上)拡大 ■裏(右or下)拡大

公園内で具体的に何が見られるかと言うと・・・農学部の人でも呼んで来て下さい(死)。まぁ、年中寒いので倒木が腐朽せずに大量にそのまま横たわっているのが、私のようなど素人にもすぐ分かる特徴です。

また、実質的な国土の最南端ですから寧ろ有って当然かも知れませんが、ブエノスアイレスから南に延びる国道である3号線の終点標識があります。

公園の地図はParque Nacional Tierra del Fuegoホームページ内にあります。殆どコメントは付けられませんが、公園内の風景を以下に何枚か御紹介致します。

Port Excursions(地図右側=東側の船着場) ■拡大 左写真の船着場への道を振り返る ■拡大
国道3号線終点 ■拡大 地図左側の湿地帯 ■拡大
湿地帯附近の遊歩道 ■拡大 ビーバーダム?しかしビーバーの巣がない・・・ ■拡大
武蔵野のような光景も ■拡大 立ち枯れ ■拡大
背景に山を望む ■拡大 Río(Rio) Lapataía(Lapataia) ■拡大

地球の果て鉄道
El Tren del Fin del Mundo

El tren del fin del Mundo地図 ■拡大 乗車券 ■拡大

El Tren del Fin del Mundoホームページ

フエゴ島国立公園内には。地球最南端との謳い文句の観光鉄道が存在します。前ページでも少し触れましたが、この起こりは囚人鉄道で、ウシュアイア市街を開発するための資材及び燃料用に、木材をここから運搬するための鉄道として1911年に完成しました。1947年まで使用され、現在は市街地部分は完全に撤去され、園内区間のみが観光鉄道として使用されています。

尚、路線は厳密には園内ではなく、右の地図(パンフレットより転載)でお分かり頂ける通り、園内区域と区域外に跨っています。このため外のEstación(Estacion) del Fin del Mundoから乗車する場合は駅で運賃と入園料を徴収されることになり、内側のEstación(Estacion) Andén(Anden) Parque Nacionalから乗車すると外に出てしまい、再入園にまた入園料を払う必要が出てくるので御注意下さい。尚、中間駅がありますがこれは観光用の休憩駅で、客扱は行っていません。



Timetable of "Tren"
Fin del MundoParque Nacional
Summer
9:3010:40
12:0013:10
15:0016:10
17:3018:40
Winter
10:0011:10

パンフレットによると(ホームページにも掲載されていますが)、運行本数は左表の通り少ないので、ご利用の際にはよく調べておくことをお勧め致します。我々が行った3月中旬は夏ダイヤでした。

殆どの観光客はこの鉄道に乗るためだけにここに来て、Fin del Mundoから往復乗車してまた市街へ帰ってしまいます。我々は公園内を少し散歩した後、Andén(Anden) Parque Nacionalから片道乗車を試みました。しかしこちら側は全くの無人駅で、列車がやって来てから車掌らしき人を探し出し、その人に片道乗りたい旨伝えると言う面倒な作業を伴いました(勿論B氏にお任せ(死))。車掌氏は自ら切符を扱っていないようで、Fin del Mundoで切符を購入してから出場するように言われました。ホームページには何故か全て運賃がUSドル立てで表示されていますが、片道22ペソでした。



Estación(Estacion) Andén(Anden) Parque Nacional ■拡大 同左 機関車入換中 ■拡大

Andén(Anden) Parque Nacional駅は写真の様に2面3線の構造ですが、機回し線があるのは1線だけで、その他の線路は状況からも全く使用していない様子です。

乗車した列車は蒸気機関車牽引で、偽蒸機ではない模様。客車はボックスシートが車内全幅に亘って配置され、従って車内往来は不能、各シート脇のドアから出入りする方式です。車内では観光案内放送が流れますが、きちんと神の救い英語放送もあります。それでも早口だし走行音が五月蝿いしで半分くらいしか分からない(死)

車内から眺められる光景を以下にご紹介します。

車窓 ■拡大 車窓 ■拡大

また、地図中に「Turbal」と書かれた領域がありますが、ここはBr大先生が図書館ででっかい辞書を調べた結果、「泥炭地」との意味だそうです。

Turbal ■拡大 Turbal ■拡大

中間駅Estación(Estacion Cascada La Macarenaは休憩と小観光のための停車で、(旅行開始/打ち切りと言う意味での)乗降は出来ません。Fin del Mundo方向からの引上げ線がありますが、ここで折り返す運用があるのでしょうか。それとも多客時の行き違いに京急張りの入れ替えを行うのでしょうか。

この駅から川縁に下りると、先住民の住居を復元したものが眺められます。反対に山を登ると滝があるらしいのですが、両方を見に行くほどの停車時間はありませんでした。

Estación(Estacion Cascada La Macarena ■拡大 先住民住居の復元 ■拡大

市街地口であるFin del Mundo駅は下の写真のように立派なものです。お土産屋や喫茶店もありました。近くに児童遊園のようなものも・・・。ここは車両基地でもあり、他の列車が休んでいましたが、建屋内で撮影は困難、偶々出て来た機関車が撮れただけでした。

ディーゼル機関車 ■拡大 Estación(Estacion) del Fin del Mundo ■拡大

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