県道上高地公園線の走り方

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2.走行上の注意:上高地

3.走行上の注意:乗鞍

2015/9/26

県道上高地公園線の走り方

上高地公園線の入口は、松本から国道158号を約40km走り、安房トンネル(峠)直前で道路が左折する中の湯交差点の直進方向です。当然本線が左折方向になっているので、右車線へ車線変更。

交差点のすぐ先で釜トンネルに進入しますが、その入口で警備員が監視しています。許可証はダッシュボード上に掲示ということになっていますが、一般車を見ると許可車とは思わずに全力で阻止に掛かってきますので、出来れば助手席の人(警備員は向かって左側に常駐しているので)が許可証を窓から出してこれでもかと見せつけた方が良いです。

釜トンネルは2車線幅が確保されたまだ新しく見える道路ですが、その割に11%という急勾配(上高地方面が登り)なので感覚が狂うかも知れません。トンネル内の非常誘導灯等の設備と路面との角度に驚くことでしょう。

トンネルを出ると、あとは終点までセンターラインが引けない程度の幅員に狭まります。但し、釜トンネルの次のトンネルが貫通した段階であり、近々片側1車線幅の区間が若干延びることでしょう。

一般車が規制されているため路線・貸切合わせて兎に角バスが多いです。恐らくすぐにバスに追い付くことでしょう。しかし、対向車もバスが大量にやって来ますので、むしろバスの後ろを大人しく走っていた方が、待避場所を考えずに済むので楽です。

途中、大正池や帝国ホテルがありますが、公共駐車場は見当たりませんし、ホテル駐車場もこのような環境から小規模です。ホテルを利用するとしても駐車場を利用できる保証は無いかも知れません。

終点、上高地バスターミナルが公共駐車場になっています。有料です。入口は2車線あり、左側がゲート、右側がフリーになっていますが、右側は路線バス用なのでここから入ると怒られます。左側のゲートで駐車券を取って、入ってすぐ右に行き、ターミナルビル手前の一般車スペースに駐車します。車椅子用スペースは用意されていませんが、恐らく空いていることが多いので隣が空いた状態で駐車出来ると思います。

駐車料金は普通車の場合、2時間まで500円、2時間を超えて1日まで1000円です。出口で支払いですが、その際に通行許可証の提示を求められます。

尚、夜間はこの道路は閉鎖になり、中の湯のゲートから外に出ることが出来ません。内部に宿泊施設があることから夜間滞在も当然の行動と見做され、容赦なく閉鎖してしまうようなので注意しましょう。

上高地の車椅子散策

結論から言うと、バスターミナルから河童橋往復と、ビジターセンターまでに留めた方が無難です。尚、大正池方面には(疲れてしまい)行かなかったため、そちらの道路状況は分かりません。

また、後述しますが、河童橋から明神池までの区間は絶対に右岸(バスターミナルから見て川の反対側)を通ってはいけません。最悪遭難します。

バスターミナルから河童橋、ビジターセンター付近までは全く平坦ですが、未舗装のダート路で砂利も所々ありますので、普通の舗装路に比べると移動は大変です。しかし最低限河童橋附近までは行かないと上高地ならではの景観が味わえないので、ここまでは頑張りましょう。

河童橋は遊歩道より一段高くなっていますが、脇にスロープがあるので車椅子でも大丈夫です。

ビジターセンターには、上高地で唯一(?)有料とは表示されていないトイレがあります。尚、映像コーナーでは沢山のコンテンツを流しているので、真面目に見ているとここだけで1時間半ほど使ってしまいます。ご用心(全部見たくなるほどの内容ではないと思いますが…)。

ここから先、明神池までは、かなりきついのでお勧めしません。

平坦な区間が多いですが、今までより石の露出が増え走破が困難になる上、何箇所もアップダウンがあります。また、殆どの区間が森の中で、川も山々も見ることが出来ず、ひたすら苦行です。尚、所々に道程標が立っていますが、そこに書かれている距離より長く感じてなりません。河童橋から明神池に繋がる明神橋までは公称3kmです。

明神橋も河童橋同様スロープが用意されているので車椅子でも問題ありませんが、幅は狭いので注意して下さい。

橋を渡ってから明神池まではほぼ完全に砂利道です。きついですが、ここまで来たなら頑張りましょう。

明神池は有料(300円)です。「ここまで来たなら」と言っておきながら自分はそれをケチって外から覗くだけでしたが…。従って、有料エリアの遊歩道のバリアフリー状況は分かりません。

明神池は左岸から橋を渡って若干戻った位置にあるので、ここからはそのまま右岸を戻りたくなりますが、絶対にやってはいけません。階段、車椅子の幅ギリギリの木道など、徐々に障壁がきつくなり、この程度の障壁なら…と無理に乗り越えたことが仇となり、進むことも戻ることも出来なくなる恐れがあります。

こちら側には並行して車道があります。私達は遊歩道と近接しているところで何とか車道に脱出することで生還しました。車道であれば階段や狭隘路という問題はありませんが、完全砂利道でアップダウンもあり、それなりの苦行です。また、明神池の売店関係者などごく一部の人しか通行が許可されていない道路の割には交通量が多いので、この点も注意が必要です。更に、河童橋附近には施錠されたゲートがあります。幸いゲート脇の隙間を塞ぐ柵の杭が簡単に抜けたので、何とか通過することが出来ましたが…。

繰り返しますが、明神池と河童橋の間は、絶対に右岸を通ってはいけません

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