2009/4/7作成
2009/3/22探索
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静岡県道288号(1)
├沿革
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静岡県道288号(4)
└廃道区間(2)
では、折角なので夏焼集落がどんなところなのか見に行ってみることにします。
右に曲がると少し上り坂で、数十メートル進むともう車道としては行き止まりで、軽自動車が数台駐車しています。ここが夏焼住民にとっての駐車場。ここで住民のおばあさんに遭遇したのでご挨拶。わざわざ雨の中をまぁ、と当たり前の反応をされました。
尚、ここには使っているとは思えない荷物運搬用索道の起点もあります。
行き止まりから右折する方向に道は続いており、幅はぐっと狭くなるので四輪車は進入不能ですが二輪車なら行けます。
撮影し損ねましたが、谷底を見ると所々に船が放置されています。佐久間ダムは夏季に異常増水すると夏焼トンネルが水没すると警告されているので、万が一そのような事態が発生した場合に外界との連絡手段として使うのでしょうか。しかしどれもかなり放置されっ放しの様子で、いざという時に使えるのか他人事ながら心配ですが…。
上り勾配を200mくらい進むと平坦路としての終点になり、使っているのかいないのか分かりませんが自転車が何台か散らかっています。
ここから先は階段で、荷物の上げ下ろしが大変なので、こういうところでお馴染みの簡易モノレールがここから敷設されています(前の写真の右手にも写っています)が、モノレールは階段とは全然違うところを通っているので、階段からは見えません。
勿論モノレールに乗ることは出来ないので階段を上ります。まぁ本当に凄いところに住んでいるものです。暫くはその先にある筈の人家が全く見えません。…天候のせいもあるでしょうけど。
5分ほど登るとやっと建物が見えて来ますが、最初に目に入る建物は雨戸が全部閉まっていて、空き家の様子。
この後あちこち道と思しきところを歩いてみます。左手に微かに写っているように、急斜面を何とか平らに均した小ぢんまりとした畑もあります。
下層の一番西側と思われるお宅。空き家のようです。
こちらのお宅は現役の香りがします。
更に登ると、起点以来姿を見せなかったモノレール軌道が登場。
先ほどのモノレールの終点のお宅が、集落としても一番奥の様子です。ここのお宅は住んでいる様子が窺えました。
上の写真のお宅からの眺め。眼下の水は当然ですが天竜川(佐久間湖)、対岸の中腹に横に走る白い線は愛知県道1号線です。
このお宅から高度を変えずに戻る方向に行くと、神社に横から入る形になります(写真で左手に行く道)。
本殿の隣に幾つかの祠がありました。この神社は地形図にもきちんと掲載されています。
神社の表参道は本堂の真正面に階段で登って行く形です。横から入ったので私は当然降りたわけですが。この参道の途中をモノレール軌道が横切っており、気を付けないと頭をぶつけます。
参道を降りるとそこにあるお宅の方が外に出てきたところに遭遇。ここでまたご挨拶して、また同じような反応をされました。ここの集落は現在3軒住んでいるそうです。折角人に会ったのだからもっと色々お話を伺えば良かったのですが、この先を急ぎたい気持ちもあって簡単に済ませてしまいました。コミュニケーション力の欠如を指弾される所以ですorz
…まぁ、この後危険と評判な廃道に突入しようとしている後ろめたさが会話を盛り上げさせなかったのかも知れませんorzorz
因みに会話に集中し過ぎてこのお宅の写真は撮り損ねました(死)が、ここのお宅にもモノレールが引かれています。それだけは撮影しました。お宅は写真の背後。
これでは分岐不能な筈のモノレールの終端が3箇所あることになるので、はてどうなっているのかと辿って行くと、こちらはほぼ平坦で50m程度の短距離路線であり、先ほどのモノレールとの合流点が終点でした。このモノレールは構造が単純故分岐などというものに対応していないので、ここで荷物を載せ替えです。
尚、この分岐点は先ほどの索道の終点があり、搬器もぶら下がっていました。
前記分岐点のほぼ真下が、集落入口にある空家と思われるお宅です。
先ほどお話を伺ったお宅を、崖下から。そもそもこの位置から左に行く道をどんどん入って行ったわけで、これで集落を一周したことになります。
これから行こうとする道路があるであろう部分が一望出来ますが、道路そのものはよく見えません。そして水際にはトンネルをはじめとする飯田線の痕跡がある筈なのですが、さっぱり分からない…。
夏焼集落とはこんなところでした。今思うと天候も勿論ですが、もっと時間と精神に余裕を持って、折角出会った人との会話をもっと楽しめば良かったと思います。残念無念。
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