静岡県道288号大嵐佐久間線(3)

2009/4/7作成
2009/3/22探索


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県道288号本領

さて、それでは廃道区間に入ります。地形図では夏焼トンネルからほぼそのまま道なりに道が続いているように見えますが、先ほども書いた通りトンネル出口で左折し、10m程度の「入り江」を迂回するように進んで行きます。

飯田線廃線跡 飯田線廃線跡を心眼で

まずは夏焼トンネル出口から正面、現在は地面がありませんが嘗ては飯田線の橋梁が存在したであろう方向を撮影。橋台くらいは残っているらしいのですが、よく分かりません。やや左下に見える少し平らな部分でしょうか。

廃車 廃車

それでは進行開始。こちらも廃車が何台か打ち捨てられています。

通行止 通行止

「入り江」の一番奥に通行止めのバリケードがあります。

廃道区間

バリケードの向こうはいきなり路面が荒れていて、獣道程度の幅を残して舗装が埋まっています。因みにこの標識(前の写真にも写っていますが)は、確認出来た最後の道路標識でした。

廃道区間

谷側が大きく陥没しています。高さ方向にはほんの数十cm程度ですが。

廃道区間

その陥没エリアには廃車体。これが確認出来た最後の、そして通行止区間内唯一の廃車体でした。

廃道区間

立派な落石があります。

廃道区間

まだ辛うじて舗装面が露出しています。

廃道区間

実際に崩落実績が多々ある道路で、路肩をどれだけ信頼していいものか分からないので出来るだけ谷側に近寄らないようにしていたのですが、飯田線の痕跡を見付けるのも重要な目的。ということでちょっと谷側に寄って谷底を撮影。橋台のようなものが何とか見えます。

廃道区間

舗装が消失したか土で完全に被覆されているのかどちらか分かりませんが、いよいよ舗装が見えなくなりました。まぁ歩く分には何の支障もありません。とは言っても雨なのでかなり濡れますがorz

廃道区間

前方に見える小屋は正体不明ですが、兎に角道路構造物と看板を除き、確認出来た最後の人工物でした。

そしてその先は…

廃道区間

早速崩落して岩が進路を塞いでいます。

でもこの程度なら通過に別段問題はありません。画像左端にロープが渡されていますが、ここにある踏み跡を首にカメラ、手に傘という自然を舐めた姿で通過。

廃道区間

崩落区間を乗り越えたところで谷底を撮影。飯田線の橋脚が見えます。

廃道区間

舗装が復活し、ガードレールもあります。

これより手前の荒れ方に比べるとかなり整備されているように見えます。ここより手前の区間より早く崩落し、しかしまだ補修意欲があった頃なので立派に直したということでしょうか。

廃道区間

その谷側斜面には、旧規格の縁石にガードレールを建植したものが、…無残にも土砂崩れに押し流されています。

廃道区間 廃道区間

落石はあるものの、ここの法面は上も下もかなり立派です。

廃道区間

上の写真のちょっと先から、谷底を振り返る方向で撮影。辛うじて飯田線トンネルの坑口が…。

廃道区間

このあたりから夏焼集落が一望出来ます。

…ということは、あちらからもここにアホがいることが見えてしまうわけですが(汗。

廃道区間

再び荒れてきました。

廃道区間

そして2回目の大崩落。

谷側は避けたいと思うものの、このように一番谷側に平地があるとなると、流石にそこを歩いてしまいます。

廃道区間

そしてこの辺りから谷底を見ると、また飯田線トンネルが見えます。

全部を確認出来ているわけではないので、実際に幾つあるうちの何番目なのかさっぱり分かりません。

そもそも、遠巻きに見るだけなら対岸から見た方が道路も安全だし見通しも利いてよほどいいということを、ここへ来てやっと痛感したのでした。

こういうところでトンネルまで降りてみようと思っていたのですが、この天候で降りられそうな斜面を物色する気にはならず…。

廃道区間

平面としては荒れていませんが、写真をいきなり見るととても嘗ての車道とすら思えない様子になってきました。

廃道区間

山から滑り落ちて来た倒木が道路に複数突き出ています。一番奥の一本は完全に道路を横切って塞いでいるため、これは観念して屈んで通り抜けるしかありませんが、手前のものはみな道路に半分程度突き出た状態で止まっています。屈むなんて面倒な動作をするより、その谷側を普通に歩いた方が遥かに楽なのですが、倒木の正面を歩いているその瞬間にこれが罠であったかの如くに滑落を開始したら…。

と思いつつも、結局谷側を歩いてしまいました。

廃道区間 廃道区間

また舗装が復活。日陰の部分は土に埋まり易く、日向は露出し易いようです。日陰ということは落ち葉等が堆積し易いのだから、当然と言えましょうが。

廃道区間

日陰になるとまた落石が増加。

廃道区間

倒木登場。

谷側の縁石は道路開通当初のものと思われます。この辺りは路面崩落は無かったということでしょう。

廃道区間

3回目の大規模崩落。「大規模」と言ったものの中では一番小規模に思えますが。

今回も一番谷側を通過。

廃道区間

この崩落現場の中央附近から谷底に向かって、コンクリート擁壁が続いています。

沢筋防護の堤防のようなものでしょうか。「対岸」が確認出来ませんでしたが…。

廃道区間

また巨大落石。

廃道区間

小規模な切通しがあります。

廃道区間

派手に落石が散乱。

廃道区間

路面自体が損壊している様子はありませんでしたが、すっかり落石に埋まっています。

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